こんにちはー。
あなたの心のご近所さん・パルプンテさん家のトモですよーん。
6月に入りましたね! 本州では、梅雨入りの季節ですね。
私も昔、本州に数年間滞在したことがありまして、北海道にはない「梅雨」という風物詩を、身をもって経験したことがあります。
ほんと1日中雨が降るんですね、梅雨って……。
朝昼晩朝昼晩、どじゃーーーーーーーーーーっと降るんですよ、雨が。すごかったです…。
雨の降りすぎで洗濯物が乾かないとか、家の中にカビが生えるとか、うつうつして気が滅入るとか「大げさじゃない?」なんて考えてたものですが(すみません)、実際に梅雨を経験したあとは「ああ、これなら仕方ないな。カビさんは悪くない」って思いました。
北海道の5~6月のお天気事情
こちら日本の最北端の自治区・蝦夷は北海道もやっとこさ夏らしい気候の日が多くなり、1年のうちでいちばん活気のある時期を迎えつつあります。
さて、本州の方々から見た5~6月の北海道って、どういうイメージでしょう?
やっぱり自然体験やグルメ、ドライブがメインでしょうか?
北海道を愛してくれる国内外の皆様におかれましては、はやくはやく北海道観光したてくてうずうずされていることでしょう。
ありがとうございます!…しかしながら、
北海道の大自然という名のレジャーが俺の魂を呼んでるぜ!
暑い北海道でウニだ! イクラだ! ビールだ! そしてジンギスカンだ!
フェリーで一緒に旅してきたオレのバイクで北海道を走り尽くすぅううううううぅぅぅぅイエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
…が力いっぱいできるのは、6月下旬から7~8月、多めにみて9月までです。
あれ? 5月から6月中旬まではどうなってるの?
6月に入ったら夏でしょ? いくら北海道でも。
という疑問が出てくると思いますが、最近の北海道事情は残念ながらそう言えなくなってきています。
5月はまだ寒いですし、6月中旬までは、ひと昔前と違って冷たい雨が降るようになりました。
ですので、今回は観光の季節にはちょっと微妙な北海道の5月~6月中旬までのお天気事情についてお伝えしたいと思います。
北海道にある「梅雨」とは?
リラ冷え
5月下旬から6月上旬にかけて、「暖かくなったかと思えば急に気温が下がる」という気温の変化を「リラ冷え」と呼びます。
これが、ちょうど大通公園など北海道各地に咲く札幌市の花、「リラの花(=ライラック)」の開花時期とほとんど一致しているので、こう呼ばれています。
ですので、ライラックの花を見ると、私なんかは「ああ、また寒くなるかもなあ。気を付けないと」って思うんですよね。
連休明けに晴天が多くなって気温が20度近くになり、「冬が終わった!夏だ!あったかいよお!(*´∀`*)」と開放感に浮かれていると、いきなり気温が10度ちょっとにガクンと下がり、ダンボールに格納した冬物のカーディガンをあわてて掘り返す、なんて毎年のことです。
このリラ冷えは、3~4日くらい続くことがありますので、あたたかい上着をよぶんに1枚用意しておくのがいいと思います。
蝦夷梅雨
本州以南ではこの時期、次々と梅雨入りする季節ですね。
日本全国に梅雨をもたらす”梅雨前線”は、台風と同じように北上するにつれて徐々に勢いは衰え、北海道に上陸する前に消えてしまいます。
そのため、北海道は日本で唯一、梅雨のない地域になっています。
そんな中、梅雨のない北海道は、さぞかし爽やかな日が続いていることでしょう…と思われがちですが、しかし残念ながら北海道でも、6月に入ると雨が多くなり、北海道でも「梅雨」っぽい気候になるんです。
リラ冷えは昔からあったのですが、私が子供の頃は、こういう梅雨っぽい天気はあんまりなかったと記憶しています。
気候が変化しているのでしょうね。
蝦夷梅雨が発生する原因は、梅雨前線が原因ではなく(だから正確には’梅雨’ではない)オホーツク海高気圧がつくる冷たい風が原因です。
このオホーツク高気圧って、日本に冷害を連れてくるやっかいな高気圧でして、これが昔に比べて勢いが強くなり、北海道全域に冷たく湿った風を吹きこむことで、北海道にも雨が降るようになりました。なんということでしょう。
といっても2週間くらいですけどね。2ヶ月も続く本州の本物の梅雨と比べれば、かわいらしいものです。
しかし、まだ「北海道の新しい季節の風物詩」くらいで済ませられていますが、これから温暖化が進むと、北海道も本州と同じくらいの規模の梅雨になるかもしれません。
なんとなく毎年眺めていると、どうも札幌市の夏の一大イベント・YOSAKOIソーラン祭りが蝦夷梅雨と重なることがとても多いです。
せめて1週間うしろの日程にずらすことができればかなり違うんじゃないかな、と周囲の人と話してます。
今年(2018)年も、バッチリ雨が降りました^^;。しかも寒いです。
ですので、YOSAKOIソーラン祭りを観光の目玉のひとつにして北海道に来られる方は、折りたたみ傘と上着1枚をぜひご持参くださいね!
北海道は晴れていて涼しいですよ!
これまで説明したとおり、たしかに5~6月は、天気や気温に「当たり外れ」の日があります。
「さわやかな北海道の初夏を楽しみに来たのになんだこの寒さは?雨も!」と、イメージと実際の景色が若干異なる日もあります。
しかし、それでも短期間でも本州で生活したことがある者の視点から申しますと、梅雨の時期の本州と比較すれば、やっぱり北海道は晴れの日が多く、上着一枚重ねれば寒さは気にならないので、とても過ごしやすいと言えます。
新幹線はまだ函館までしか開通してませんが、この「リラ冷え」の寒いのがやっぱり気になるなあ、と思う方は、道南の函館市周辺の観光に絞ってはいかがでしょうか。
東京から4時間半(片道2万3千円弱)、新大阪から7時間半(片道3万2千円弱)で北海道です。
新幹線には、飛行機のように市街地~空港間の移動時間や、飛行機待ちの時間がないです、駅のホームから降りたらすぐに函館市です!
函館市は、札幌圏の者から見ても、雪が少なく温暖、かつ歴史ある街並みが豊富で、ひそかにウラヤマシイと思ってる地域です。
6月下旬、夏至を迎える頃には、蝦夷梅雨もリラ冷えも終わり、北海道の短い夏が本格始動しますので、ぜひぜひ北海道のすみずみにまでおいでください!
お待ちしております!!