こんにちは、毒親とモラハラ職場から逃げるため、40になって「人生のリセットボタン」をぶちっと押したパルプンテトモです。
仕事というのは生きるための収入を得る場所、そして社会の中で自分の居場所を証明する手段です。
私は自身に対する怠慢のため、それを捨てざるを得ないところまで追い込まれてしまいました。
トモは今まで会社の中で、「一時停止ボタン」を押したことは何度かあります。
その時はその時で学ぶことや反省する点はあったのですが、長い目で見ればやはり根本的解決にはなっておらず、むしろ今までの課題を先延ばしにしていただけでした。無用の苦しみを長引かせていただけ。
今さら何を言っても仕方がないですし、そのときどきの最善だったとは思うのですが、どうしてもーちょっと早く抜本的な方向転換ができなかったのよいくらなんでもと後悔してます。
思い切った方向転換をするなら、1年でも2年でも早いほうが良かったです。
腹の底からそう思えるくらい、リセットボタンを押したあとの生活は快適です。
人生リセットボタンは判断力が低下する前に押そう
あなたは今、「死んだほうがマシ」という状況に追い込まれていませんか?
または、心のどこかで分かっている、本当は無理なわずかな可能性にしがみついていませんか?
残念なことに現代では、仕事のために自らを追い込んで、最終的に死を選んでしまう人が少なくなくなってます。
最近でも、電通の女性社員が過重労働によって自殺した事件がありました。あのニュースを見た多くの人が、「どうしてこうなる前に会社を辞めなかったのか?」と考えたことでしょう。
労働基準法では、1日8時間・週40時間が労働時間の上限と定められています。ただし、労使協定を労働基準監督署に届ければ、上限を超えてもいいとされていて、電通が届けている時間外労働は原則として月50時間でした。
自殺した女性社員の時間外労働は月100時間を超えていました。明らかに過重労働です。
それでも自分が心から打ち込め、周りともいい関係を築き、素晴らしい上司同僚部下たちに囲まれているような環境であれば、残業を何十時間しても苦にはならないでしょう。
しかし。
男性上司から女子力がないだのなんだのと言われるの、笑いを取るためのいじりだとしても我慢の限界である。
おじさんが禿げても男子力がないと言われないのずるいよね。鬱だ〜。
— まつり (@matsuririri) 2015年12月20日
いくら年功序列だ、役職についてるんだって言ってもさ、常識を外れたこと言ったらだめだよね。人を意味もなく傷つけるのはだめだよね。おじさんになっても気がつかないのは本当にだめだよね。だめなおじさんだらけ。
— まつり (@matsuririri) 2015年11月2日
部長「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「今の業務量で辛いのはキャパがなさすぎる」
わたし「充血もだめなの?」
— まつり (@matsuririri) 2015年10月30日
「年次の壁は海よりも深い」という村の掟みたいな社風を忘れて年の近い先輩に馴れ馴れしい口を聞いて怒りを買ってしまい、わたしの精神がまた傷ついてしまった。
— まつり (@matsuririri) 2015年10月29日
過重労働、パワハラ、セクハラ、村の掟(←うわーよくわかる^^;)。
実際のツイッターでを見ると、この女性社員の心はズタズタにされ、相当に追い詰められていたことがうかがい知れます。そして、同年12月にとうとう一線を超えてしまったのです。
はい、「わたしはここまでひどくない。まだ大丈夫。まだ頑張れる」と思ったそこのあなた。
程度の差こそあれ、本当は似た状況ではないですか?
人は、過度の抑圧を受けて追い詰められると思考力が低下し、「不利な環境から逃げ出す」という選択肢が、頭からすっぽりと消えてしまうことがあります。
そしてまた不思議なことに、
このままこの環境下で耐え続けるか
それとも自殺するか
という、本来ありえない二択にまで選択肢を絞ってしまうのです。
トモも、似たような状況に陥ったことがあります。おそらくこのケースに比べれば随分マシだったとは思いますが。
この電通の過労死事件から学ぶべきことは、自分の判断力が低下してしまう前に、「自分にとって大事なものは何か」という優先順位をしっかり見定め、戦うか逃げるかを決断しなければならないことです。
自分の命や健康より、世間的に良い仕事、職場で培ってきた人間関係、親の視線の方が重要でしょうか?
はたして本当にこの優先順位で間違いがないのか、もう一度よく考えてみましょう。
リセットボタンを押すタイミングを見逃すな
逃げることが求められるのは、理不尽な環境に置かれたときに限りません。
人生、逃げなければ、予想をはるかに上回る多大なダメージを被ってしまい、取り返しのつかない事態になることがあります。
たとえば、日本の会社でも撤退が遅れて失敗した例は数多く、パナソニックのプラズマ事業や東芝のウエスティングハウスと原子力事業、コダックのフィルム事業が典型例です。
それまでに投下した資本や労力を惜しんで、成果が得られる見通しも立たないのに、なかなか撤退できないのです。
ダメだと思った時点ですぱっと撤退を判断できれば、そのときが損害を最も少なく抑えることができたタイミングだったのです。
私の実際の経験としても、FXで損失が出て画面が真っ赤なのに「もう少し待てばそのうち元に戻る!」と勝手な期待を抱いていしまってそのまま塩漬けにしていると、ほとんどの場合、もっと損することになります。はい。
なぜあの時に損切りしなかったのか。そうしていたら被害額はずっと少なくて済んだのにorz。
損が出ると思ったら、素早く損きりすることは大事です。そういう意味では、事業もFXも人生も似たところがあります。
もちろん、人生には簡単に諦めない粘り強さも大切です。不利な状況でも、我慢して戦い続ければ、勝利の目がでることもあるでしょう。
しかし、相当な幸運に恵まれない限り、その可能性が低すぎる戦いは撤退すべきです。
特にその敗北が再起不能になる可能性が高い戦いにおいては、です。何もかも失っては終わりです。
逃げる決断や、撤退を決めることに費やすエネルギーや精神力は、相当なものです。ほとんどの場合において、「現状維持」を選択してあきらめた方が楽で、しんどくないからです。
合わない環境から逃げるという選択ができない
でも本当は、宙ぶらりんな状態が一番良くないのです。
戦うか逃げるかを決めなければ、ただやられるだけ、打たれるだけ、耐えるだけの希望のない消耗戦をいつまでも続けることなってしまいます。気力や判断力も徐々に低下していき、気付いた時にはもう取り返しのつかないことになっているでしょう。
人間に限らず、動物には生存本能が備わっています。その中の基本的なひとつが、敵とエンカウントしたときに「戦うか、逃げるか」を一瞬で判断し、自分にとって最も都合がいい決定をすることです。
例えばアフリカの動物の世界は弱肉強食であり、草食動物の近くに捕食者が来て、相手が自分よりも強いとわかったら、一刻も早く確実な方法で逃げなければなりません。この判断力がなければ、簡単に死んでしまいます。
ですから、どの動物もこの判断力は非常に発達しています。
人間だって動物なので例外ではないはずなのですが、職場や学校でパワハラ、モラハラ、いじめに遭った時に「逃げる」という決断ができないことが非常に多いです。
本当は、パワハラ・モラハラ加害者、毒親からターゲットにされたら、かれらと打ち合うか、会社を辞めるか、遠くに引っ越すかを、その人は自分で判断しなくてはならないのです。
ところが、実際の社会では戦わなければならない時に戦わなかったり、逃げなければならない時に我慢したりというように、適切な判断をくだせず思考停止に陥り、事態を極限まで悪化させてしまいます。
まとめ
人生が順調に進んでいる時は、「逃げる」という言葉なんて頭をかすめもしないでしょう。ネガティブなイメージしかありませんよね。
周囲は「会社を40年勤め上げることが美徳」という考え方ばかりで、そこを辞めるという人生のリセットボタンに匹敵する発想そのものを持っている人が少ないでしょう。
でも、社会の一般標準的な価値観に流されて、自分にとって大事なことを守る・優先するという決断をしてこなかった人を、あなたはどう見ますか?幸せそうに見えますか?
よく映画で出てくる核ミサイルの発射ボタンって、赤い大きなもので、間違って押さないようにプラスチックの蓋が被さってますよね。
私にとっても「逃げる選択」ってああいうイメージだったんです。
確かにどんどん押しちゃうのは良くないですけど、ああいうふうにことさら厳重にガードしなくても良かったんじゃないかなあと思うんですよ。
でも、心の底で逃げるという一手しかないという状況に陥ってしまったことがわかっている場合は、さっさと「人生のリセットボタン」をもう押しちゃいましょう。全てから降りてしまいましょう。
今のポジションに居てはもう衰退するだけ、日の目を見ないことが明白であるところまで追い込まれてしまい、それでも人生をあきらめている周囲の人々と迎合することができないあなたは、今まで握り締めていたものを全部捨てて再スタートする選択肢がまだ残されています。
今までは確かに安定的にお給料を得られる環境だったかもしれませんが、実は窮屈な首コルセットと同じ。
それを思い切ってはずしてしまえば、首をめぐらせることができて視界が開け、今まで想像もよらなかった新しい光景を見ることができます。
あなたを抑圧していた理不尽なストレスが取り除かれると、生命力が回復して、意外な可能性が飛び込んでくるものです。
まだ大丈夫、と言えるうちは怖くて押せないかもしれませんが、あなたにはまだ「人生のリセットボタンを押す」という最後の手段にして、同時に新しい始まりに繋がる選択肢があることを忘れないでください。