こんにちは。
若い頃は職場の雑談の存在意義がマジで謎だった伊達千紘です。
なぜ職場の雑談というものがこの世に存在するのだろう??
これは、私にとって長年の疑問でした。
社会人になって最初に採用された所属がとても忙しいところだったせいか、「仕事の合間のブレイクタイムの雑談」の存在意義がまったくわからなかったんです。
にっこり笑って返事をしただけで「ふざけるな」と言われましたし、雑談して先輩と仲良くなろうと思ったらすごい目で怒られたものです。
雑談が苦手な原因と、そもそもの雑談の意義について考えてみました。
雑談ができない原因①
苦労・負担の軽重による言葉の壁
転勤を例に取ってお話します。
転勤を受け入れている社員から見たら、転勤を拒否している社員って、正直言っておもしろくないもの。
三方を海で囲まれた、1年の2/3は曇り空のよーな気候の僻地で何年も生活していた側からしたら、ずっと札幌や東京や大阪などの大都市圏でしか勤務したことありませんなどと言う人に対し、こっちの輪に入ってくんな ってのが正直なところなんですよ。
基本、うちの会社は転勤がデフォ。
「うちの会社に入社したということは、すなわち男女関係なく原則的に転勤を受け入れることに同意したものとみなす」です。
もちろん社員の健康状態、妊娠出産、介護など、個々の事情は考慮してくれます。
しかしですね。
転勤OK組は
・組織の命令で住むことになった土地だけれどもそこを離れる時の寂しさ、
・一緒に仕事をした同僚たちとはもう会えないかもしれない別れのやるせなさ、
・新しく地方にやってきた人たちへのいたわり、
・負担や苦労を分かち合う助け合いの暖かさ、
・地方から本社へ出張した際の幹部のちょっとした気遣いのありがたさ
…そういう転勤組にしかわからない独特の感覚を共有しているんです。
同じ苦労を受け入れてきた者どうしが固まり、新しい仲間に引き入れる時に、その人がこれまで負ってきた負担を計って見極めようとするのは当然のこと。
様々な事情はあるでしょうが、同じ土地に何年も何十年も居る転勤拒否組とは、同じ社員でももう感覚そのものが違います。
安全圏から見送る専門だから。
雑談が苦手なあなたは、組織から降ってくる業務命令にふたつ返事で従っていますか?
自分と同じ苦労をしていない人を、あなたは無条件に受け入れることができますか?
当事者意識による言葉の壁
転勤OKの人って基本的に仕事人間です。仕事に「やりがい」を求めます。いい仕事をするためなら残業もOK。
転勤OK組の社員に対する組織の報酬は「やりがいのあるより良い仕事」です。
転勤NO組の社員に対する組織の報酬は「誰にでもできるルーチンワーク」です。
ゆえに話題ひとつとっても別の課のだれだれがどーした、あの案件に関係する国の方針がどーしたとか、仕事に関係することが転勤OK組には多く、難易度の高い仕事が回ってくるようになるので、とうぜん当事者意識が高まります。専門用語を交えた会話が多くなっていきます。
一方、転勤NO組は、もうその土地に根っこを下ろして落ち着いているので、もう仕事や土地に新鮮味がなく、日常生活やプライベート、テレビ番組に係る世間話が多い。はっきりいって退屈です…。
どちらを選ぶのもあなたの自由ですが、「定時で帰りたい、仕事はそつなく済ませればいい」と思っている人が、降ってくる仕事をガンガン引き受けているグループに入っていこうなど思ってませんよね?
同じ日本人で同じ会社の社員でも、言語や語彙の範囲がもう違うのです。
こういう仕事上の苦労の差、ひるがえって当事者意識の差とでもいいましょうか。
これがバベルの塔の神話のごとく、職場の言語を混乱させ社員を隔ててしまいます。
雑談ができない原因② 生育環境の差
社会人になるまでどういう言葉をさんざん浴びて育ってきたかという点も大きいと思います。
・両親から正しい愛情と信頼に基づいた言葉をかけられて心身ともに健全に育ってきた社員
・毒親にさんざんにけなされ、つきはなすような言葉を浴びせられ自尊心を踏みにじられた社員
が、いるとしますね。
どちらの社員から、「相手を思いやる言葉」「ポジティブな話題」「聞いててなるほど!すごいね!と思わず言いたくなる経験談」が多く出てくると思いますか?
どちらの社員から「冷たい言葉」「ネガティブな話題」「聞いててもういいやめてナニソレ(´д`;)と思わず言いたくなる経験談」が多く出てくると思いますか?
あなたは、どちらの社員と一緒に仕事したいと思います??
入社するまでの生育環境で、組織でうまくやっていけるかどうかはすでに決まっているといってもいいです。
いくら話題の引き出しがあっても、中身がゴミだらけではどうしようもありません。
雑談ができない原因③ 男女差
男性の会話の内容は、「指示や意見の伝達」や「問題解決の方法」など、必要最低限なものが多いですね。
おしゃべり好きで気さくな男性もいますが、基本的に口数が少ないのが男性の性質で、雑談は苦手…というか嫌いな人が多いようです。
男性が多い職場って静謐で清らかで、無駄が少なく、たいへん職場環境の良いところが多かったです。
女性は、9割くらいのが雑談ができないと発狂します。
上司が隣の女性社員と軽い雑談をしただけでメンタルが不安定になります、つまり疎外感・嫉妬を感じるのです。
女性特有の性質として、おしゃべりをすることでストレスが解消でき、心身が軽くなる、というものがあります。
女性が多い職場って、じつに面倒です。
メンバーのあらゆる格差を包みこんで仕事を円滑に進める手段、それが雑談
世の中には、いろんな人がいるものです。
性別、年齢、家族構成、経歴、趣味特技、ねたみそねみに好き嫌い、まさかの地雷…などなどが見えないところでからみ合った、じつにデリケートで複雑なバックグラウンドをみんながみんな、持ってます。
こーゆー人たちがなにかの縁でたまたま集まってたまたま一緒に仕事を進めるのが、職場という場所。
だから雑談は、誰の逆鱗にも触れず、誰のプライドも傷つけず、誰の心も逆なでしない「あたりさわりのない、みんなが共通して参加できる無難な話題」であることが最重要なのです。これが最善なんです。
じゃー雑談の目的ってなんなのさ?
それは、グループメンバーのいろいろの最小公倍数を考慮してそれぞれをストレスなく打ち解けさせ、いい仕事をするためにちょっと息抜きをさせ、いい仕事をするためにメンバー同士がゆるくつながりあい、いい仕事をするためにお互いちょっぴり手の内をさらけ出し敵ではないと確認しあい、いい仕事をするためにさりげなく仲間意識を高めるためのひとつの手段…それが雑談なのです。
職場の雑談は周りの人との仲良しこよしじゃないです、あくまで仕事を円滑に進めるための手段です。
しっかりした役職者なら、この点を考慮し、視線を全員に投げかけつつ、皆が話題に乗れそうなネタを平等にまんべんなく振ってくれて、社員のストレスをやわらげ、その場をなごやかにしてくれます。
内容としてはスポーツの話か、ちょっとした自己満足よりの雑学披露、過去の仕事の思い出、笑えないオヤジギャクが多かったでしょうか。
正直言ってなんてクソつまらねえ話題をふってくるんだよ反応に困るんだよとお思いでしょう、その通りです。
が、それというのもメンバーの中から疎外される者を出さず、すべては一丸となって仕事に取り組んでもらうため、自分の評価を上げるための役職者の下心思いやりなのです。
役職者が社員たちに雑談をふるのも仕事のうちなのですから、笑ってあげるのもお給料のうちっ。
役職者だってまさかの人の子、本来は雑談が苦手な人だっています。自分が提供した話題が部下に伝わっているか?スベってないか? …けっこう怖いものだそうですよ(笑)。だから間を持たせてもらえると、役職者はとても嬉しいのです。心象がたいへん良くなります。ここですかさず嫌味のない爆笑ができる人が出世します。
パワハラ上司の中には、部下をメンバーの一員であるとさも認めるふうを装って実は思い切り疎外するという高度に外道なテクニックを使う人非人もいることはいますが、こういう上司に当たった時は、我慢せずにまずは倒れてそいつの評価を下げましょう。
同僚との間柄においても、別に仕事中にペラペラ喋らなくてもいいんです(つーかやめてください)が、書類の受け渡しをするときに、何か丁寧で思いやりのある一言を添えるだけでもかなりちがいます。
雑談が苦手な人でも、こういうことを積み重ねていくうちにいつのまにか垣根が低くなり、二言三言の言葉を交わせるようになってきます。
まとめ
雑談の主導権は、基本的に上司や先輩など目上の人から降るのが普通です。
目的は仕事を円滑に進めるだけなのですから、そのへん気を配るのも上司・先輩の仕事です、お任せしてOK。
雑談をふるのは、所属内で発言力のある順です。上役が気を使って下へ流れていくものです。若い人・ヒラの人が気を遣う必要は基本的にないんです。
まあ奴ら結局自分のことを話したくて話したくてウズウズしてるだけなんですから、飲み会などでは適当におだてて喋らせておいて、長い長い飲み放題時間(120分)を乗り切りましょう。
上司の雑談の得意分野を勉強しておくのはいいことでが、無理はしなくていいです。どうしても自分にはついていけない話題だと思ったら、ニコニコ笑ってうなづいているだけで十分です。話し手は、それだけで嬉しいし安心するものなんです。
職場の雑談ができない、つまらない、めんどーくさい!という気持ちはよくわかります。
でも、雑談も「上役の仕事の範疇」なのですから、しょーがないのでニコニコ笑って付き合ってあげましょうっ。
あまりの内容のひどさに耐えられなかったら、トイレとかタバコ休憩とか今から隣の課で打ち合わせなんでとか実家の猫が危篤なんですとか適当な事を言って、その場を切り上げましょう。
「仕事ガンガンやってきました/これからもやりたいです」という意識の人が、多数の「適当に上手くやっていければそれでいいです」という人たちの輪にぽんと入ると、前提となる考え方や語彙の質量そのものが全く違う異文化に放り込まれるかたちになるためこういう悲劇が起こります。
ほんと、何話してもかみあわないし通じないんですよ。それまでの経歴もやる気も意気込みも、女の涙と多数決の前には無力。
この場合、相手が男性だったら一つずつ確認し合いながら伝えたいことをすり合わせることができたのですが…。てきとーに仕事してきた人から見たら、私が話すことは「何かよくわからないことを言ってる、変な人」とうつったようです。確かに庶務しかやったことない人にはわかりづらかったかもしれません…私が年下だったことも災いしました。それまでの経験分野は全く違っても、こなしてきた仕事量が一定に達すると、そこでわかりあえる「界」というものがあるのです。
上司の上司もかなり気を遣ってくれたんですがこの時の女性上司・先輩の「トモさんやだ怖い嫌い」「何か私がわからないこと言ってる…この人きんもー★」の感情論で全てぶち壊しでした。バルス。
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